茨城の女子が都会に憧れる

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茨城に20年以上住んでいると分かるんだけど、東京がこんなに近いのに何でここまで違うんだろうってこと。
電車に乗れば1時間くらいで大都会のど真ん中まで辿り着けるのに、私の家の周りは田んぼや自然がいっぱいっていう不思議。

小さなころは自然いっぱいの生活がごく当たり前だと思っていた。
テレビの中で見る光景は、どこか遠くにいる人たちなだけで、私は一生こんな田んぼに囲まれた世界で生きていくのかと思ってたくらい。

学校に行っても友達と話す内容はテレビの話か、近所の事件とか、そんなのばかり。
東京に初めて行ったのは、高校1年生のとき。

電車から降りた瞬間、ブワーっといつもと違う風を感じた気がした。
茨城と東京の風はこんなに違うんだなって。
ビルが多いから東京は独特の風が吹くみたい。



見た事ないファッションをした子たちが大勢歩いてる。
言葉遣いも違うし、茨城は方言が強いから目立ちそう。
電車で1時間の距離なのに、なんでこんなに違いがあるのか不思議でならなかった。




駅の外はすぐキラキラした大都会。
テレビでしか見た事が無かった光景が、自分の目の前に広がってる。
嬉しさと、怖さと、このまま東京にいたら一体どうなってしまうのか想像も付かなかった。

茨城は平坦な土地だ。
高いビルも水戸くらいしか無い。
筑波山が高いだけで、関東平野が広がってる。
あとはひたすら田んぼって感じ。